2008-11-13

You Tube のためのテスト投稿

秋も深いので、テストもいいのでは?
と思い立ち。


気が付けば、部屋中に差し込む橙色の光で満ち溢れていた。流れる冷や汗は、寝入ってしまった間の奇妙な夢の内容を物語る。 勿論、どんな夢であったかなど、記憶に残っている訳も無い。隣の障子を隔てて廊下を挟んだ台所からは、包丁のリズミカルな音律。胸に詰まるような圧迫感を 覚えた。どうやら人の家であるにも係わらず寝入ってしまったらしい。ふ、と僕は息をついた。確か僕は、・・・・・この家で音楽を聴くつもりで来たのだっ た。床の間には、磨き上げられたアルミ製のターンテーブルが鎮座しており、その白銀のボディは朱に染まっていた。僕は中腰でそのターンテーブルを持ち上げ て、部屋の中央に据えた。ケーブルは延ばされて部屋の中央を横断して、床の間にあるアンプに繋がっている。僕が聞きたいレコードは、プーランクの歌曲だ。 あの伸びやかに上がり、そして艶やかに下る美しいラインのメゾソプラノが聴きたかった。アンプの横に立て掛けてあるローランサンの描く女性のジャケット、 あれだ。僕はレコードに針を落とした。艶やかに回るレコード。僕は、じ、と聴き入った。




どんなことが出来るか試すために、

  1. 通常のサイズより小さく
  2. 最大化を不許可
  3. 枠あり
  4. 枠色変更
  5. さらに<div>タグを使ってセンタリングしてます。
  6. 文字の中に埋め込んだら、どうなるかも試してみました(追加)。やっぱり、普通にやると、回り込まないね。
ちゃんと中身の画面も縮小されており、位置を調整すれば、面白いレイアウトが試せそう。なかなかYouTubeもやりますね。しかし、mixiではこれが出来ないんだな。何か裏技ないですかね?




ちなみに映像は、Nujabes "eternal reflection"です。It's Cool!



Tester & writer : m.y

2008-10-03

ガンピエイ

今日、会社の帰りに鯛めしやに行った。グリーンカレーが食べたかったからだ。

しかし、店に入り、席に座ったとたん思ったのは、いや、グリーンカレーは食べたくない、あんな青臭い食い物は真っ平だ、ということだった。むしろ・・・・・


「そう、あれだ」


そう思ったから、ガンピエイを注文した。チャーハン的な何かに、目玉焼きがのってる例のあれだ。あれを、会社帰りに、なにしろ貪り食うのだ、スプーンで。そして、ビヤ、ビヤ、ビヤ。

「おねいさん」

「なですか?」

「びや」

「しんは、と、あさひ、あります」

「しんは、あさひは、ありえ、ない」


そこからはダンスタイムだったことはいうまでも無い。そして、その中で踊り狂う熱狂の中で、一人むさぼり食われるガンピエイ。きっとこの光景のすばらしさは、鯛の国民的詩人も詠いあげたことだろう・・・・・・。


一人、食いながら悦に入ってると、扉を叩く音が!


「はい」

「目玉焼きは」

「黄身をつぶさず食べる派です」

「そですか」

「そうです」



そんなことを考えながら、目玉焼きの黄身をつぶしてる。

2008-10-01

めがねと破損 - the glass, the break

鼻の右側だけ、いやに気になるから、僕は執拗にめがねの右側のフレームの上を、対角の左手で、押さえ込んだ。何度も押さえるものだから、しまいには、めがねの右側の鼻あてが折れてしまった。

このめがねは、借りためがねだったので、僕はたいそうあわてた。僕は急いで飛び起きて、本当はこの出来事がゆめの中のことであったことを忘れて、めがねを貸してくれた相手のところへ駆けつけた(もちろん、自転車でだよ、歩きでなど、考えられない)。

行き先は、思ったより遠く、はるかに遠く、ゆっくりと廻すように押し当てたペダルの張力でスムーズに走る自転車でなければ、とてもにたどり着かなかったに違いない。僕はさびた鉄格子の重い門を押し開け、扉を開き、食卓に向かい、トースターから焼けたての食パンが飛び出したのを後ろ手にキャッチ。マーマレード塗って食べて胸焼けした。

「あ」

遠くから潮騒。いや、むしろすぐ近く、右耳の根元の首筋の大動脈が音を立てて僕の三半器官をむさぼった。僕はスローモーションでうしろに倒れこむ。回り込むように、溶けるように、あたりは経巡って、僕は暗闇の一点に向かって落ち込んでいった。深く、深く。深く、深く、そして、落ちゆく暗がりの景色は、深い奥地の森を思わせた。

「あ」

僕は背中から、家の布団の上に落ちた。外を見ると、朝じゃないか!布団の横には、破損していないめがねが。僕はその、破損などしていない借り物のめがねをかけた。


「あ」

このめがね、すりガラスの向こう側が良く見えるなあ。すりガラスの向こう側は、夏の海だった。

うみねこの鳴き声が。
飛行機の轟音が。
夏の日差しが、すりガラス越しに、眼鏡越しに、容赦無く、僕の瞳孔を突き刺した。

2008-09-16

フリース職人 - fleecer, the

 唐突にフリース職人を目指すことにした僕は、代官山のあたりを散策した。もちろん、ファッションといえば、代官山だからだ。 この年から目指すには少々遅 すぎる気がするけれど、思い立ったが吉日、だから問題はないだろう。ぶらぶらしている内に思いつき、コンビニで500円くらいのハサミを買う。

 しばらくぶらつくと、”フリース工房”という木の看板を掲げる店を見つけた。店の前には、麻袋にぎゅうぎゅうに詰め込まれたペットボトル。間違いない。ここには、腕利きに職人がいるだろう。
 こうして、僕のフリース職人としての生活が、幕を開けたのだった。


 二年後・・・・・。


 「削る時は、息をとめちゃあ、なんねいよ」
 親父さんの口癖だ。
 「はじめて、お前さんが家に来たときは、何しろ面食らったぜ。ハサミなんぞぶら下げてきてからに」
 僕は顔を赤らめた。
 「お前さんも、多少はこなれて来たけどよ、俺から見れば、まだまだなあ」


 五年後・・・・・・。


 親父さんはもういない。ホームレスが運んでくるペットボトルも、もう一人では捌き切れずに、店の作業場を占拠しはじめた。


 十年後・・・・・・。


 ようやく、親父さんと同じ位に薄い削りが出来るようになってきた。


 二十年後・・・・・・・。


 うず高く積み上げられたペットボトルの山は、もうない。飲料の容器は、すでにセラミック製品が主流になってきている。最近のお客は、保温性ではなく、ノスタルジーを満たすためにフリースを買うようになった。


 三十年後・・・・・・・。

 
 フリースは、もういらない。売れもしない。なぜなら、地球上には冬がなくなったからだ。ペットボトルも、削るそばから、やわらかくだれてしまう。自分のほうが溶けてしまわないだけ、まだましだった。
 
 「流行廃りは世の常だけれど、これも時代の流れかねえ。」

 「ニャー」

 水に浸かりっぱなし猫が、鳴いた。

2008-05-16

ゆらり - Yurari

 帰り道、日も暮れて。


 学校の脇の細い一方通行の道で、薄暗がりから飛び出した三毛猫。僕は、それをよけて道のはじを歩くことになった。すると、傾いた、自分の視界が。大きく傾いている。殆どのものが、斜めに見える。

 そのとき、僕は気づいたのだった。アスファルトで舗装された道の大半が中央からはじに向かって傾斜していることを。地面が傾いているのだから、僕の視界が平均に比べて大きく傾いているのは、当然のことだった。そして、一歩踏みしめるごとに傾いた世界が、ゆらり、ゆらり、と揺らぎだした。今まで、気づかなかっただけで、これが本当の世界なのだった。


 ゆらり、ゆらり。


 世界が揺らぐ音がする。みしみしと、軋むフレーム。でも、ホントはメガネがゆがんでるんじゃあ、ないだろか?耳元で、猫がみゃー、と鳴いた。ああ、気づかなかったけど、僕は揺れる度に、振り子のように頭を地面にこすりつけていたのか。みゃーと鳴いた猫。先ほどとは違う、斑の猫だった、今夜あたり、猫の集会があるんだろうなあ。
 家までゆれながらたどり着くことの困難を感じた僕は、ゆれながら、同じ場所をぐるぐる回り続けた。

 ちなみそれは、このあたりだ。


大きな地図で見る

2008-05-15

ドリル - Drill, the

急にドリルがほしくなって、ドリル買いにいった。
秋葉にドリル買いにいった。

昭和通り歩いてたら、メイド喫茶の客引きのフレンチメイドに、「きも」と言われた。
ドリル・ドリル。もう、ドリルしか見えないんだー。

まずソフマップで中古ドリルを探した・・・・、無かった。

次にラジオ会館の三階(だか何階だか分からないところ)の大野商会では・・・・あった!ドリルだー。買わなかった。


会館出て、すぐのところでタバコを吸っていると、警官が「きみー、禁止だよ」
「え、これタバコじゃありません、鉛筆です。鉛筆すってます」


こまったもんだよ。近頃のドリルと来た日には。昔のドリルは、なんかピッと一本筋の通った、なんていうのかね、ピッと筋の通った

2008-05-09

酒毒 - alcohol, the

 緑の杯、赤黒い目蓋の裏側を、震える指先で抑える。
 内臓の壁をひどく消耗した次の日の夜には、体とは裏腹に狂ったような高揚が襲い掛かり、程なくそれも収まり、何か抜けたような気分になる。抜けたあとの虚ろには、何を放り込んでも無駄なのだった。

 赤と緑と黄と黒。ついで、白。

 一瞬前の自分とは、永のお別れだ。
 
 

2008-02-13

Saba

 冬も暮れ、春松に雪。

 寒さに目が覚める。目の前を緑色の何かが走る。ひどく気分の悪い朝は、気づけばもう夕暮れだった。 隣家の松の枝から、時折解けかけの雪が無様に落ちる。胸のむかつきが、始終変わらず不愉快にさせる。テレビの音が空々しい。見やがれ、お隣の松。出来れば僕も、滑り落ちたいものだ・・・・・・。

 こんな気分も、胃に何か入れれば収まろう。ちゃんちゃん羽織って、外に出る。木枯らし、サンダル、あかぎれの素足。何が悪いんだかしらねえ。ひどく冷え込む夕暮れは、歩く間に間に闇に落ち。ひどく寒いが、胃の中に何かいれれば収まるだろう。
 「おーい」
 と、程遠くからの呼び声。ああ、僕じゃない。呼ばれているのは、おそらく。しかし、気づかない位遠いもんだ。あの手の呼び声は。別にお呼びでないけれど、今度お呼ばれしてみよか。赤、白、緑のおべべ着て。
 「おーい」
 あはは、もう無視だ。気にもしないで、なじみの酒屋に飛びこんで、勢いきって、酒頼み。「ビールをくれ」ああ、「あと鯖を」

 「さば、さば、さばを焼いとくれ」
 「おーい」
 「しっかし、せっかちだねえ」
 「いいから、出しとくれ、こっちはもう限界だよ、さば、さば」
 「おーい」
 「ビール、さば」
 「おーい」

 どうも、目当ては僕らしい。さば一匹を食う間もないのかね。焼いて脂ののった鯖。季節外れも恐れずに。
 鯖を食わずに店を出る。今度は僕が追いかける手順だ。昔と変わらぬ、くだらん段取りだ。街角の古いスピーカーから、商店街が垂れ流す音楽が聞こえる。ああ、あれは、Five Deezじゃあないかね。あの呼び声は、過去の下らぬガラクタだんたんじゃあ、ないかね。ああ、あまりに滑稽だ。滑稽すぎて、笑いも乾く。



 宵闇も過ぎ、今はとっぷり暮れた初雪残る街角を、僕はあの意味深な呼び声を、ちゃんちゃん一枚体に巻きつけ、追いかけ追いかけ疾走する。